2017年3月に新設された準中型免許。普通免許とはどのように違うのでしょうか。運転できる車両の違いや取得の難易度について解説します。
普通免許と準中型免許の違いとは?
運転できる車両が違う
2017年3月12日に「準中型免許」が新設され、普通免許で運転できる車両が変わりました。法改正以前の普通免許では、2tトラックも運転できていましたが、現在は車両総重量や最大積載量などに応じて、準中型免許以上の免許が必要になります。
普通免許と準中型免許で運転できる車両の違いを見てみましょう。
| 免許 | 運転できる車両 | 具体的な車両例 |
|---|---|---|
| 普通免許 | 車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満、乗車定員10人以下 | 普段よく見る乗用車や軽トラックなど |
| 準中型免許 | 車両総重量3.5t以上7.5t未満、最大積載量2t以上4.5t未満、乗車定員10人以下 | コンビニ配送などで使われる2t~3tトラックなど |
準中型免許で運転できる車両には、2t~3tトラックのほか、車両総重量などの条件によっては、パッカー車やユニック車などもあります。
普通免許だけでは、街でよく見かける2t~3tトラックは運転できません。こうした車両を運転する場合には、最低でも準中型免許が必要です。
すべての教習所で取得できるわけではない
準中型免許は、普通免許ほど多くの教習所で扱っているわけではありません。
教習所によっては準中型のコースがない場合もあるため、申し込み前に希望する教習所で準中型免許を取得できるか確認しておくと安心です。すでに普通免許の教習でその教習所に通っている場合は、追加で準中型を取得できないか相談してみるのもよいでしょう。
普通免許と準中型免許の合格率
警察庁が公開している運転免許統計の資料によると、各免許の合格率は以下でした。
- 普通免許の合格率は73.6%
- 準中型免許の合格率は87.5%
この数字だけを見ると「準中型免許の方が取りやすいのでは」と思うかもしれませんが、そうとは言い切れません。理由は主に2つあります。
1つ目は、受験する人の目的の違いです。普通免許は日常生活での移動など幅広い目的で取得される一方、準中型免許は「トラックを運転したい」など、比較的はっきりとした目的を持って取得を目指す人が多いと考えられます。そのため、合格率だけを比較して「準中型免許の方が簡単」と判断することはできません。
2つ目は、準中型免許ならではの検査があることです。準中型免許を取得する際には、通常の視力検査に加えて「深視力(しんしりょく)」という、奥行きを正しく認識できるかを調べる検査に合格する必要があります。この検査で不合格になり、そもそも教習を始められない人もいるため、合格率の数字だけで「簡単」「難しい」を判断するのは難しいのです。
合格率だけを見るのではなく、受験する人の目的や取得までに必要な検査などの違いも踏まえて考えることが大切です。
準中型免許を取得するメリット
18歳からトラックを運転できるため、活躍の場が広がる
準中型免許を取得する一番のメリットは、18歳からトラックを運転できる点にあります。
中型免許(20歳以上かつ免許保有2年以上)や大型免許(21歳以上かつ免許保有3年以上)には年齢や運転経験の条件があるため、高校を卒業したばかりの方はすぐに取得できません。準中型免許なら、そうした条件を気にせず、若いうちからトラックの運転にチャレンジできます。
準中型免許を取得していれば、物流や運送業などで必要とされる車両に対応できるため、職業選択の幅が広がります。10代のうちから物流業界で活躍したいなら、準中型免許の取得をおすすめします。
トラックを運転するには準中型免許が必須!
一方、準中型免許はより大きな車両や積載量のあるトラックを運転できるため、物流・運送業など一定以上の積載能力を必要とする仕事で強みを発揮します。 将来、職業としてトラック運転を視野に入れているなら、準中型免許を取得しておくことで仕事の幅が広がり、キャリアの選択肢も増えるでしょう。